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                 お伝えしたい、感動のメッセージ
    丸山孝明ホット情報
       

       =真志正望 
             


                平成18年8月 NO.55
  
   『プロ☆社長』
               
      =98%は社長一人の実力で決まる=
       竹田 陽一 著 中経出版(2006・7刊)
                                  

読書は、宝の山への旅と実感する。おなじみランチェスター経営、竹田陽一氏の新刊。68歳の円熟味を感じ、内容は説得力がある。「会社は、固定給なしの歩合給で運営され、完全な実力主義の世界」「業績=社長の実力」と断言する。具体的には、「仕組みづくりが重要」「唯一平等な経営資源である時間を最大限活用しないと競争に勝てない。競争条件が不利な中小企業では長時間労働が必要」「お客様づくりに8分、内部管理に2分」「面談時間を10%多くすれば経常利益は2倍になる」「会社は、粗利益で生きている。販売なしに1円の粗利も生まれない」と経験を通しての説明は引き込まれる。そして、「改革にともなう困難を克服せよ」と思い切った革新の手を打ち「何もしないと必ずジリ貧になり消えてゆく」現実の厳しさを経営者が知らなければいけないことを強調する。そのためには、まず「経営の98%が社長の実力で決まる」社長自らの改革(戦略能力の向上)が求められる。そのために、教材を選び繰り返しテープやCDを聞く。20回〜50回。「何十回も学習しようと思う人自体がほとんどいない」から、そこで差が明確になり勝てる。大事な事は「続けること」。基本を徹底することは経営も変わらない。

                 着眼・着手
先日、数年経営会議でお世話になっている社長が「感動して、社員を抱きしめて泣いた!」と。業績が伸びている中で大変なハードワークになっている。ある一人の営業所長(29歳)に賞与の配分を決めることを指示した。すると1枚の紙が社長に手渡された。そこには、所長の名前はなかった。「僕を支えてくれた仲間に分けてくれればよい。僕はいりません」と。社長は、1〜2年思いを伝える為に朝礼に、そして個人面談に徹底して力を入れ、分身を作ること、人材の育成に力を入れてきた。彼の言葉に驚き、感動したと同時に人材育成の力の大きさを体験したとの事です。業績は、経営者の幹部社員との面談時間に比例するというデータもあります。基本の力は改めて大きいと実感。


             平成18年6月 NO.54
 『大人が変わる生活指導』

         =仕事と人生もうまくいく=
     原田 隆史 著 日経BP社(2006・5刊)
                                  


読書は、宝の山への旅と実感する。松虫中学陸上部7年間で日本一13回、おなじみ原田氏(天理大学講師)の新刊。現在、多くの企業研修で「驚くほどの成果が見えた」「荒れた子供よりはるかに生活が乱れている大人」に子供と同じ生活指導をすると「大人もガラリ」と変わる。具体的には、『心』を鍛えることになる。目標をイメージできるまで「書いて、書いて、書きまくる」。そして心をきれいにする為に「挨拶・靴を揃える・立腰・一所懸命の掃除という態度教育」を徹底する。生活習慣の改善で育んだ強い心は、仕事に対する執念や粘り強さといった予想外の効果を生み出す。また、自分に自信が生まれると相手に対する気配り(奉仕の精神)が生まれ、すばらしいサービスが実現する。「この世のあらゆる仕事を成功させる秘訣は、相手の心とチャンネルを合わせること」となる。まとめとして「志を持って仕事に生きる。長所を磨いて人のために役立てる。日々、心をつくり、心を高める努力をする。心で接し、心でかかわる」そうすると「良い会社がたくさん生まれ、善良な社会人がたくさん育つ」「リーダーが変われば周囲も変わる。部下も家族も子供も変わる」原田氏の社会を良くしたいという思いが強く伝わる一冊です。そして、その成果実現の手法はやはり「平凡な事を徹底すること」。実感。

                着眼・着手

コンサルティングの現場でよく活用するものに、上記原田氏も強調されている「脳を鍛える3分間作文」があります。用意するのは原稿用紙と時計だけ。たった3分でこれが効果ありです。できるだけ多くの文字で原稿用紙を埋めることが目標です(目安は300字)。ところが、その達成期日でのあるべき姿がすらすらと書けないものです。目標があいまいでは、行動や習慣は変化しません。このトレーニングを繰り返すと字数が増えるにつれて目標と今の課題のイメージが明確になってきます。たった3分お試し下さい。



                    平成18年6月 NO.53

     『病気にならない生き方』

                   
       新谷 弘実 著(サンマーク出版 2005・7)
                     2006・5 第25刷
 

読書は、宝の山への旅と実感する。1935年福岡生まれ、ニューヨークに在住する米国ナンバーワン、世界的権威の胃腸内視鏡外科医。30万例以上の胃腸を検査した結論は「健康な人の胃腸は美しく、その人の食事・生活習慣しだい」という事である。では、どうすれば健康・長寿の人生を獲得できるか。そのコツを整理すると、@人間の体の大部分は水でできている。よい水・よい飲み方。朝起きて500CC・昼食1時間前500CC・夕食1時間前500CC 「食事の1時間前によい水を飲みなさい」 A植
物性85%・動物性15%が理想の食事 B「よくかみ、腹八分目」大切なのは「よい食物」を「バランスよく」そして「よくかんで」食べること、この3つのよい事を心がけると健康的な体で人生をより長く楽しむ事ができる。(「酒とタバコは最悪の生活習慣」)そして、具体的に何が良くて、何が悪いのか。なぜ良くて、なぜ悪いのかを「エンザイム(命を維持する酵素)」の働きによって証明している。命というのは本来、健康に寿命をまっとうできる仕組みがあり、「習慣は、努力と意志の力で変える事ができる」。将来の自分のために、今日から規則正しい良い生活習慣に挑戦しようと強く考えさせられる一冊です。「よいことを始めるのに『遅すぎる』ことはない」原則は同じと実感する。

              着眼・着手
時代の変化に対応して「経営革新」する事が事業存続の条件と言われます。その支援に国が本格的に取り組み始めました。それが『中小企業新事業活動促進法』(旧、中創法、経営革新法等の統合)です。大阪府が窓口となり地域にサポーター(専門家)が任命され経営革新を推進します。会社は、「経営革新計画」を作成し承認を受ける事によって、国からの具体的な支援策(減税・融資優遇・補助金等)を受ける事ができます。計画的に経営革新に挑戦する強い会社を国が支援するという事になるのではないでしょうか。




               平成18年5月 NO.52
           
         『作文力』
                
  



              齋藤 孝 著 (どりむ社 2006・4)

読書は、宝の山への旅と実感する。国語の達人・齋藤孝氏の最新作品。「書くチカラは考えるチカラ、つまり生きるチカラなんです!」と生き方を「作文力」で表現している。子供から大人まで一緒に読めるようにまとめられ、大変読みやすい。しかし、内容は奥深いものがある。「まず、好きなものや書きたいものと『出会う力』そして好きなものと出会ったときに、いろいろな事を『考える力』このふたつがないと『書く力』はつきません」つまり真剣に生きることが求められる。また、「坂道を苦労しながら歩いた分だけ筋肉の能力は高まります。『書く』ってことは『考える』こと。だから『書く力』を養えば『考える力』もつくんです」具体的な行動についても紹介している。「とにかくたくさん書きまくること」「イチローやプロのテニス選手くらいになれば、どれだけの練習をすれば上達するかがわかっているんですね」「練習は、基本的な事を何度も何度も繰り返すわけです」そこに「自信がメキメキついてくるんです」となる。このことについて、「量質転化」という言葉を紹介している。「練習の積み重ねによって、とつぜん自分でもびっくりするくらい上手になる時がやってくる」「量をたくさん積み重ねると、あるときに質が変化する」。『楽しむ』為には技が必要であり反復練習の中で「体が覚えちゃってる」というところまでいけばカンペキとのこと。「量をこなして恐れをなくす」成果を上げる人共通の勝つコツがまとめられているように感じた。原則は同じ。

                  着眼・着手
改めて、経営はシンプルだと感じた。「どうすれば会社は良くなりますか?」の答えは「良くなる事を少し沢山すれば良い」。新規開拓も商品開発も同様ではないでしょうか。理屈では簡単ですが、しかし、変えるのは「結果」ではなくて「意識、習慣、行動」。これが大変です。目標、計画そして行動のチェック。強い経営への情熱が試されます。



            平成18年4月 NO.51
       『直観力』

         =カリスマの条件=
           津本 陽 著 (幻冬舎 2006・1)





読書は、宝の山への旅と実感する。「リーダーとなった人々の資質について、ほぼ推測できる」との書き出しで始まる。著者は、多くの歴史小説を書く中でその共通点を実感している。尾張は豊な土地柄であり織田兵は弱く、信長はその兵に鉄砲を持たせる事を考え「世界に先んじた戦法を生み出す」事となった。常識をくつがえすような発想が出来る者が「新しい時代のリーダー」となり、改革の結果をもたらす明確なビジョン示し説得する力が求められる。家康は62歳のとき、「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。不自由を常と思えば不足なし・・」と書き遺し、自戒の念を持ちながらも「決して現状に満足することなく、常に不屈の闘志」を抱いて生きた。「経営の神様」松下幸之助は、人間観察の達人である。「売る前のお世辞より売ったあとの奉仕、これこそ永久のお客様をつくる」「お客様の好むものを売るな、ためとなるものを売れ」等いずれも人間心理の本質をついた名言であり「お客様との間に信頼関係を築く事が長い目で見れば、経営において最も重要な事」となる。歴史上の人物の生き様を通し結論として「リーダーの絶対条件は、現実を見る厳しい眼差し」であり「厳しい現実認識を持て」という言葉でまとめている。何事も「本気」になれば思いは実現する。実感!

              着眼・着手

先日、N社様(製造業・30人)の経営計画発表会に同席させて頂く。社長が熱く将来のビジョンや方針・目標をそして幹部社員が具体的な実践計画を発表する。M社様(卸・20人)の経営会議でも新販路開拓で業績改善。経営計画を中心に生みの苦しみを超え「やれば出来る」と熱い。S社様(製造業・15人)経営会議を始めて2年が経過。物の整理・仕組みの整理に挑戦し収益向上。改めて、会社にとって戦略的な中期経営計画の策定と継続したその推進の必要性を実感する。当り前の事を徹底する力は大きい。



               平成18年3月 NO.50
        
    『成功論』
     =カリスマと挫折の挑戦=
       大塚 英樹 著 (大和書房 2005・12)


読書は、宝の山への旅と実感する。今、健全に成長し注目されている16人の経営者の生き様が紹介されている。「16人の偉人伝」である。順調に発展した話は一つもない。そして、共通して「失敗や挫折を人生の好機」と考え行動し「自己の潜在能力を発揮するステップ・チャンス」としている。特に内容は成功美談というよりも少年期の環境と挫折に焦点が当てられている。小学校の5年生のときに母を急病で亡くしその数ヵ月後に父の会社が倒産。「オレが社長になって敵をとる」と決意した少年が、今注目される一部上場のワタミ渡辺社長である。また、人生に悩み高三の時に教会で洗礼を受け神学大学へ進み更に「生と死」そして就職に悩み禅寺に飛び込みそこで一期一会の老師と出会う。その老師とは、資堂2代目松本社長の実弟でありそのご縁が現在の池田資生堂会長である。とにかく人間ドラマ満載の一気に読める一冊。成功するすばらしい経営者の共通点は「自分の夢を持ち、その実現に向けてエネルギーを集中していること」「夢の達成の為に、自分の頭で考え、判断し、自分の責任で行動する人」「世のため、人のためという意識を持ち、今の自分は幸せであり、運がいいと感じること」と実感する。

                
着眼・着手

少しうれしい話。製造業A社様。材料は高騰し、親会社からは値引きの要請と厳しい状況で経営をされていました。3年前ご縁を頂き、その会社では画期的な幹部社員との経営会議がスタート。はじめは理想論が議題となり悩む毎日。しかし、その中から幹部社員の危機感が生まれ意識や行動の変化となり今期は業績好転となりました。生産性の少し向上と販売単価の粘り強い交渉が成果となりました。やればできると今後が楽しみ。




                  
平成18年2月 NO.49
    『見える化』
   
  =強い企業を作る〔見える〕仕組み=
         遠藤 功 著 (東洋経済 2005・10)



読書は、宝の山への旅と実感する。コンサルティングの重要な視点の一つに「あいまいを排除し可視化する」がある。ここに焦点を当て、有名な強い会社の事例を紹介しこの大切さを紹介している。読み進める内に現場に引き込まれるような気がする。「トヨタや花王といった現場力の強い企業に共通するのは『人にやさしく、業務に厳しく』という考え方である。業務の品質に対しては実に厳しい。ミスがあれば徹底した指導を行い、再発を防止する。」といった真剣な中での実践がまさに「見える化」となる。具体的には、トヨタは管理ボードに多くの工夫をし、常に計画に対する「ギャップ」を「見える」ようにしてプロセスにおける問題点を「見える化」している。また、「原価が見える」と「ムダが見える」。「ムダが見える」と「改善の知恵が見える」「経理の一番大事な仕事は『見える化』の推進である」と原価をオープンにしている。『見える化』のコツは、「そこまでやるの!」と思われるくらい、徹底して『見える』ようにする事が、真の『見える化』である。そして、「企業経営はシンプルだ。見えていない現場は壊れる。見えている現場は創れる。『見える』ことが企業活動の根源的な競争力である」実感。

              着眼・着手
強い会社には、業種規模にかかわらず経験的に多くの共通点があることを感じる。まず社長の思いを「経営理念」として明確に宣言している。そして、その「経営理念」を実現する為の活動が具体的に「戦略的な中期経営計画書」に文書化され、最重要課題として毎月その計画の進捗管理に力を入れている。また、一定の組織では、ISOのシステムを活用して「顧客満足」の実現のためのプロセス管理にも力を入れて成果を上げている。取り組んでいる内容は、「当り前の事が当り前にできるようになること」である。その大切なことを「可視化(見える化)」し、徹底して推進すると大きな成果となる。




  
             平成18年1月 NO.48
   
 『国家の品格』
                   
        藤原 正彦 著 (新潮新書 2005・11)

読書は、宝の山への旅と実感する。ベストセラーを独走している。藤原正彦氏は、お茶の水女子大学理学部教授、数学者である。「大正末期、駐日フランス大使を務めたクローデルは、昭和18年パリでこう言った。『日本人は貧しい。しかし高貴だ。世界でただ一つ、どうしても生き残って欲しい民族をあげるとしたらそれは日本人だ』日本人一人一人が美しい情緒と形を身につけ、品格ある国家を保つことは、日本人として生まれた真の意味であり、人類への責務」と、日本人の持つ素晴らしい特質を数多く具体的に実例で紹介し、読み進める内に改めて日本の国の価値を強く再認識する。明治初期多くの日本人が海外に留学した。彼らの多くは、下級武士の息子であった。しかし、彼らは、賞賛を受け尊敬されて帰国した。彼らが身に付けていたのは「日本の古典を学び、漢文を良く読み、武士道の精神を持つ」事である。「美しい情緒と形で武装していた」といえる。また、欧米人は、虫の音を「ノイズ」と言い日本人は「もう秋だな」と季節を感性で受けとめる。「自然への繊細な感受性や美を感じる心が世界に冠たる日本文学を生んだ最大の理由」とも言う。日本と言う国のすばらしさを感じ少し嬉しくなり、そして立派な日本人として誇りを持って行動する意識や責任という事も実感する一冊です

                
着眼・着手
船井総研・FAX情報(H18/1/1)小山社長のあいさつ文の引用文に感動しましたので紹介させて頂きます。「大正11年11月から43日間滞在したアインシュタインは日本についてこう述べている。『世界は進むだけ進んでその間、幾度も闘争が繰り返され、最後に闘争に疲れる時が来るだろう。その時、世界の人類は、真の平和を求めて世界の盟主をあげねばならぬ時が来るに違いない。その世界の盟主は武力や金力でなく、あらゆる国の歴史を超越した最も古く且つ尊い家柄でなければならない。世界の文化は、アジアに始まってアジアに帰り、それは、アジアの高峰日本に立ち戻らねばならない。我等は神に感謝する。天が我等人類に日本という国を造っておいてくれたことを』」感謝

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