経営戦略基礎講座【商品―市場マトリックス表】

 

営業構造の改善と商品力の強化は、お互いに関連しながら同時に進行しなければならない。

例えば、ヤマト運輸の場合昭和51年に大口顧客から一般消費者対象の宅配に転換した。

そして、営業構造改善と同時に郵便局ではできない商品の開発(スピード・サービス・明確な料金体系等)に取り組み大きな成果を上げた。良い商品を販売するためにはその商品を販売する販路やマーケットを準備しなければならない。営業構造の改善や商品力の強化に取り組んでいくにあたってどのようなことを考えていけば良いのか。それを考える上で最も具体的な方法として「商品―市場マトリックス表」がある。

 

手順 @ 商品を縦軸・市場を横軸にとります。

*商品分類基準 品種(〇〇系、○○タイプ・・) 用途(家庭用品、業務用品・・)

        素材(スチール、木材・・)   グレード(高級、精密・・)

*市場分類基準 ニーズ(実用市場、ギフト市場、カジュアル市場、フォーマル市場・・)

          顧客特性(法人市場、シルバー市場、男性市場、学生市場・・)

          地域(国内、海外、関西、関東・・)                                                    

 

手順 A 現在の「商品―市場マトリックス表」を作成します

 

ギフト市場

ブライダル市場

法人市場

合計

インテリア用品

5億円

2億円

1億円

8億円

文具用品

1億円

5億円

6億円

家電用品

2億円

7億円

2億円

11億円

合計

8億円

9億円

8億円

25億円

 

手順 B 3年後の「商品―市場マトリックス表」を作成します

    各市場の成長性・収益性を予測します

    今後、重点化すべき「商品―市場分野」を明らかにします

    3年後のマトリックスを完成させます

 

※「商品―市場マトリックス」を「顧客―商品構成表」に応用できます

 

インテリア用品

文具用品

家電用品

合計

A問屋

5億円

2億円

1億円

8億円

B商社

1億円

5億円

6億円

C量販店

2億円

7億円

2億円

11億円

合計

8億円

9億円

8億円

25億円